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子宮頸がん

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子宮がん検診について

子宮頸がんってなに?

子宮がんの一種で頸部(子宮の入り口)にできるがんです。20~30歳代の若い女性に増えています。
ほとんどの場合は初期に自覚症状がなく、不正出血や下腹部の痛みなどがあった場合は進行している場合も少なくありません。

HPVというウイルスが原因です

子宮頸がんは、原因がはっきりとわかっているがんです。子宮頸がんを引き起こすのは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスです。HPVはとてもありふれていて、一度でもセックスの経験がある女性なら、その回数・期間・人数にかかわらず誰でも感染の可能性があります。感染しても自覚症状はほとんどありません。
HPVには100種類以上のタイプがあり、子宮頸ガンの原因となるのはその中で主に「高リスク型」と呼ばれるごく一部のタイプです。また、高リスク型HPVに感染した人でも、子宮頸がんを発症する確立は約1,000分の1と言われています。
 子宮頸がんワクチンは子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐもので、日本では数%未満の接種率しかありませんが先進国の接種率は80%を超え、オーストラリアは将来、子宮頸がんの撲滅ができると予測しています。日本でもいよいよ2021年2月24日から海外ではすでに施行されているシルガード9がやっと発売されてできるようになりました。今まで副反応が問題となり、日本では足踏み状態でしたが、これによって子宮頸がん予防に光が見えてきたと思われます。今まで使われていたガーダシルよりもその効果は優れており、低い副反応と比べても予防効果が90%という数字は、特に性交前の若い方たちにとっては大きなメリットと考えます。

HPVに感染してから、平均10年くらいかかります。

ほとんどの女性が一生に一度はHPVに感染すると言われています。そのうちの10人に9人は免疫力でウイルスを追い出すため、2~3年で自然にHPVが消滅します。しかし、まれにHPVに感染した状態が長く続いてしまうと、細胞が変化を起こします。これを異形成といいます。異形成は多くの人が免疫力で自然に正常に戻りますが、中には異形成の度合いが強くなり約10年かけてがん細胞に変化してしまうことがあります。

子宮頸がんは定期検診でほぼ100%予防できます。

子宮頸がんは、がんになる前の異形成の段階で発見することが大切です。経過観察を行い異形成の度合いが強くなる場合には簡単な治療でほぼ100%治すことができます。
定期検診を受けることが、誰にでもできる最善の予防法なのです。

子宮頸がん検診ってどんな検査?

子宮頸がんの検査は、細胞診とHPV検査があります。海外では細胞診とHPV検査との併用が主流です。

  • 細胞診
    細胞を採取して顕微鏡で検査し、異形成やがんを疑うような異常な細胞がないかを調べるものです。何かの症状があって細胞診の検査を受けた場合は保険が適用されます。
  • HPV検査
    ウイルスに感染していないか調べる検査です。30代以上の女性は、10~15人に1人が陽性になります。このHPV検査は、細胞診や組織診の結果によっては保険が適用されます。
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